§1 乳腺外科・甲状腺外科・リンパ浮腫外来
乳腺で気になるところがあれば、健康保険を使って検査できます。乳がん検診で精密検査が必要とされた人も保険診療の対象となります。
目次
1 保険診療と検診の違い 受診にあたって
2 乳腺外科(保険診療)
2 甲状腺外科(保険診療)
3 リンパ浮腫外来(開設準備中)
4 外科(保険診療)
1 保険診療と検診の違い
保険診療
病気の『診断』と『治療』が目的です
【対象者】
・症状のある方
・検診で精密検査を指示された方
・経過観察のため再診を指示された方
健康保険が使えます
医師が必要と判断した検査が行えます
検診
病期の『早期発見』が目的です
症状のない一般人を対象とします
患者ではないので健康保険は使えません
検査の項目は限られます
受診にあたって
当院は当日の受診も受け付けております。診療受付時間内であれば予約なしで受診可能ですが、予約があればスムーズに受診できますので、お電話やwebにてご予約いただければと思います。
受診の際はマイナカードや保険証、お薬手帳や各種医療券をお持ちください。検診の結果票や他院からの紹介状があればそれもお持ちください。
2 乳腺外科(保険診療)
乳腺外科で行う診療内容です
⚫︎乳腺疾患の診断(画像・組織検査)と治療
⚫︎良性病変・境界病変の定期的な経過観察
⚫︎乳癌など手術が必要な方の病院への紹介
⚫︎乳癌術後の方の定期的な診察・検査・投薬
⚫︎病期Ⅳの方の治療(病院と連携します)
乳腺疾患の診断と治療
乳房で気になるところがある方や、検診で精密検査を指示された方は保険で診療いたします。検査は視触診、マンモグラフィ、乳房超音波検査が基本となります。多くの方は、癌でないことがわかって安心されると思います。乳腺炎や乳頭炎、陥没乳頭、女性化乳房、腋窩の病変なども診療しております。
画像検査で良悪性の判断が困難な場合や、乳癌を疑う場合は、細胞診、針生検、さらに精度の高いVAB(吸引装置付き針生検装置)を用いて診断いたします。これらは超音波画像をみながら細胞や組織を採取する検査です。西宮市立中央病院時代から穿刺系の検査は得意としております。
ただし石灰化の場合は超音波に映らない病変が多く、超音波画像を見ながらの組織採取ができません。石灰化で組織検査が必要な場合はステレオマンモトームという装置のある病院に依頼します。結果、乳癌と分かれば大抵はその病院で手術して頂きますが、良性の場合はクリニック戻って経過観察してまいります。
良性病変・境界病変の経過観察
良性病変や境界病変で経過観察が必要な場合は、検診ではなく保険診療として、定期的にフォローアップいたします。過去の画像と比較検討することで精度が上がりますので、この作業は特に丁寧にやっています。気になる変化があれば組織検査などを行います。
治療する施設の紹介
乳癌と診断された方には、治療のできる病院・施設を紹介します。手術や放射線治療、抗癌剤治療(必要な方)という一連の治療は紹介した病院に依頼することになりますが、病院で一通りの治療が終わり、術後の定期的なフォローアップになれば、当院でフォローして参ります。
乳癌術後のフォローアップ
術後の定期的な検査、ホルモン剤の投薬は当院で行なっております。当院での処方は90日分まで可能です。不要な通院をできるだけ省いて行きたいと考えております。
術後のフォローを行なっていくために、胸部レントゲンなどの一般撮影装置、骨密度の測定装置を備えております。骨密度測定はホルモン剤による骨密度の低下をケアするのが目的ですが、最も精度の高いとされるDEXA法で、腰椎と大腿骨の両方を測定できる装置を導入しています。西宮市立中央病院で行なっていた検査をグレードを落とすことなく、より精度の高い機器で継続できます。
CT、MRI、PET-CTや骨シンチなどの画像検査や内視鏡検査などは近隣の病院に依頼して、そちらで受けていただきます。結果がクリニックに返ってきましたらクリニックで説明いたします。
下記の薬剤はクリニックで投与可能です
・ホルモン剤(内服、皮下注、筋注)
・経口抗癌剤
・分子病的治療薬(内服、皮下注)
点滴で行う抗癌剤や分子標的治療薬は安全管理の問題で投与できません。手術前後でこれらの薬剤を使う場合は、手術をする病院で投与していただき、一連の治療が終わってから、当院でのフォローアップを始めます。
病期Ⅳの治療
乳癌が遠隔転移をきたすと病期Ⅳになります。病期Ⅳの治療は手術ではなく薬物療法が中心になります。根治を諦めるわけではありませんが、当面の目標は長期にわたり薬物でコントロールすることになります。
根治は難しいと言われますが、治療薬の進歩によりコントロールできる期間も少しずつ長くなっていますし、中には腫瘍が消える人も、消えたまま数年間を過ごしている人も数人います。
病期Ⅳでも最初の数年は比較的軽いお薬で、穏やかにコントロールしながら普通の社会生活を送れることが多いです。この段階ではクリニックで十分対応できます。
病勢のコントロールが難しくなってくると、病院との連携が必要になり、社会生活にも支障をきたすようになってきます。病院と連携しながらクリニックとしてできる限りの治療、サポートをして参ります。
抗癌剤投与中の白血球を増やす注射(ジーラスタ注®)や骨転移の方に投与して骨密度を高める注射(ランマーク®)も当院で行えます。他院治療中の方でも当院でお引き受けできますのでご相談ください。
3 甲状腺外科(保険診療)
甲状腺が気になる方、甲状腺にしこりがある方、しこりがあると言われた方は、当院で診察いたします。検査は超音波が中心で、必要に応じて血液検査や細胞診を行い、定期的な経過観察も行います。甲状腺のシンチ検査が必要なときは近くの病院に依頼しております。
手術が必要な方は神戸市の隈病院を紹介させて頂きます。ご希望があれば、術後のフォローアップも当院で行ないます。なお甲状腺では細胞診は行いますが針生検を行うことはありません。出血したときのリスクが大きいからです。
バセドウ病や橋本病のような内科的疾患の治療も行っています。バセドウ病でアイソトープ治療が必要な方は当院を通じて紹介致します。甲状腺眼症は一般の眼科では対応できません。当院から対応できる施設を紹介致します。
4 リンパ浮腫外来(開設準備中)
乳癌の手術で腋窩リンパ節を郭清したあと患側上肢にリンパ浮腫を来している方はリンパ浮腫外来での継続的治療(圧迫療法ほか)が必要です。

しかし当院ではまだリンパ浮腫外来の開設準備が整わず、スタッフの研修も含め約1年の準備期間が必要です。開設後は専門の看護師によるリンパ浮腫外来を行う予定です。また指導内容に一貫性をもたせるため、院長も新たに講習会を受講して自身のアップデートを図っております。
当初は保険診療にて行うことを考えておりましたが、規定を調べ直しますと、基本的に一般のクリニックでは保険診療ができないことがわかり断念いたしました。当院も多くの施設にならい自費での診療となりますが、資格のあるセラピストを迎えてリンパ浮腫外来を開設するよう準備しております。それまでの間はご不便をおかけいたしますがご了承ください。
西宮市立中央病院のリンパ浮腫外来でフォローされていた患者さまは、当クリニックでリンパ浮腫外来が開設できるまでの間、県立西宮総合医療センターのリンパ浮腫外来でフォローを受けてくださいますようお願い申し上げます。
5 外科(保険診療)
院長は、医師になって最初の10年間、消化器外科や救急医療の現場で、外科医としての研鑽を積んでおり、一般外科、消化器外科の症例にも対応できます。当院での診断や治療は行いませんが、ご相談や病院への紹介など、窓口になれればと思います。